稲村和美の退職金増額はなぜ?幼稚園を半減させて5000万円の謎!

兵庫県知事選挙に立候補している稲村和美さん。

尼崎市長を3期12年務めて貰った退職金の総額が約5000万円と、金額の多さに当時から反発があったようです。

しかも、1期目から2期目の退職金では、約5倍にも増額されたことが市民から強い疑問を持たれていました。

稲村和美さんの市長退職金が大幅増額したのはなぜなのか?

任期中に幼稚園数を半減させたにも関わらず、5000万円もの大金を貰えた謎に迫ります。

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稲村和美の退職金は総額5000万円!

稲村和美 退職金 増額
引用元:サンテレビ

稲村和美さんの退職金総額は約5000万円になっています。

市長職を3期で12年務めましたが、退職金の金額を見ると1期目に比べ2期・3期目が「大幅増額している」ことが分かります。

1期目470万円、2期3期は2260万円ずつの大幅増額だった

稲村和美 退職金 増額
引用元:X

上記タイトルの通り、退職金の額が大幅に変更されています。

  • 470万円:1期目(2010年〜)
  • 2260万円:2期目(2014年〜)
  • 2260万円:3期目(2018年〜)

3期での合計金額が4991万円(約5000万円)となります。

退職金額の多さにも驚きですが、1期目から2期目にかけての金額の増え方!

約5倍もの増額となっています。

稲村和美の退職金増額はなぜ?本当は減額していた!?

稲村和美 退職金 増額
引用元:尼崎市特別職報酬等審議会

稲村和美さんの退職金は、実際は1000万円以上の減額をしていることが2012年の「尼崎市特別職報酬等審議会」資料から判明しています。

また稲村和美さんの公式サイトでも、退職金増額疑惑に言及しており

いなむら和美が「尼崎市長時代に退職金を大幅に増額させた」という指摘がありますが、実際には市長に就任した際に条例で定められていた退職手当の金額よりも11,299,200円の減額(従来比66.6%)を行っています。

一期目は、公約に基づいて前白井文市長の方針を継承し、退職金は市長の給料月額×在職年数(1,177,000円×4年=4,708,000円)になっています。

引用元:いなむら和美

上記のような説明をしています。

1期目の470万円は、稲村和美さんが市長選に立候補した際の「公約に基づいて」前市長の方針を継承しているとのこと。

2期目以降も当初の公約どおり、4年任期470万円の退職金のままだったら、退職金の大幅増額を疑われなかったのでは?とも思えますね。

この審議会に稲村和美さんは関与していませんが、最終的に市長および議会が可決しなければ、2260万円にはならないわけです。

どこの市町も財政状況は厳しいわけですから、市長の退職金が当初金額より増額することは疑問の声があがるのは当然です。

退職金は水準の見直しと他中核市と同等額に変更

稲村和美 退職金 増額
引用元:X

稲村和美さんの退職金の変更内容の詳細は

  • これまでの高水準の見直し
  • 尼崎市と同等の中核市と合わせる

となっています。

一方、退職手当の支給額については、平成16年度における特別職報酬等懇話会の提言(以下『提言』とする。)が退職手当条例に反映されていないこともあり、依然として高い水準にある。

〜中略〜

その一方で、尼崎市は平成21年度に特例市から中核市に移行している。中核市において、市長の退職手当を算出する際に用いる係数(以下『退職手当の係数』とする。)を40/100とする自治体は存在するが、40/100未満とする自治体は存在しない。

引用元:尼崎市特別職報酬等審議会

2012年時点の制度時点で

  1. 尼崎市長の退職金が3390万円と規定されていたが高すぎる
  2. でも尼崎市と同等の中核市と合わせないのも違う
  3. だから同等中核市の最低水準にしよう

ということから、金額見直しを図っています。

稲村和美さんの主張および尼崎市特別職報酬等審議会が出した結論として、当時の尼崎市長の退職金が

「大幅増額ではなく元の水準よりも減額している

というのは分かりますが、前提としてあった「470万円の退職金」が無いものとしての審議ですよね。

「減額したのではない」という主張に間違いはありませんが、実際の数字的には「大幅増額している」のは間違いありません。

稲村和美は市立幼稚園を大幅削減していた

減額したとは言っても、金額上は「大幅増額」した稲村和美さんの退職金。

金額に批判が出る大きな理由は「市立幼稚園の大幅削減」という愚策もひとつです。

市立幼稚園の数を削減することで、待機児童問題にさらに拍車をかけたといいます。

市立幼稚園を18から9に削減

稲村和美 幼稚園 削減
引用元:X

稲村和美さんの尼崎市長時代、18園あった市立幼稚園が9園に削減されてしまいました。

共働き世帯の増加で、幼稚園・保育園の需要は高まる一方ですが、稲村市政下では真逆の動きをしています。

結果的に尼崎市の待機児童数も増加したことから、不満の声が上がるの当然と言えます。

なのに、自身の退職金は470万円から2260万円に増額。

尼崎市としては3390万円から減額しているのだから、という主張でしょうが小さな子供のいる家庭からすれば

「470万円の退職金でも多い!」

と稲村和美さんに怒りの声があがっても仕方ないのではないでしょうか。

3期目終盤には「USB紛失問題」もありましたが、退職金は満額支給されましたからね。

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