音楽界のカリスマ・YOSHIKIさんがプロデュースするグループ「XY」で、またもや脱退騒動が起きました。
実はこの騒動をきっかけに、以前から囁かれていた“YOSHIKIプロデュースは中途半端で終わりがち”という声が再び注目を集めています。
「なぜYOSHIKIさんのプロデュースは、うまくいく時とそうでない時があるのか?」
「そもそもXY失速の裏には、どんな構造的な問題が潜んでいるのか?」
今回の記事では、XYの迷走だけでなく、YOSHIKIさんが手がけてきた過去のプロジェクトも振り返りながら、成功と失敗を分けた“本質的な要因”に深く切り込んでいきます。
YOSHIKIプロデュースが中途半端と言われる理由とは?
ここ最近、ネット上では「YOSHIKIプロデュース=中途半端」という声を多く見かけるようになりました。
なぜこうした印象が定着しているのでしょうか?
まず1つ目に挙げられるのが、YOSHIKIさん自身の多忙ぶりです。
X JAPANの活動はもちろん、クラシックのピアノ公演、海外プロジェクト、慈善活動まで、幅広く手を広げています。
まるで八面六臂の活躍ぶりですが、その分ひとつのプロジェクトに集中し続ける時間が確保しづらい面もあるようです。
さらに、ネット掲示板や知恵袋では「飽き性なのでは?」という意見もたびたび見受けられます。
もちろんこれは推測の域を出ませんが、過去の複数プロジェクトが途中でフェードアウトしていることが、そうしたイメージに拍車をかけているのかもしれませんね。
プロデュースとは本来、アーティストの育成から長期的な方向性の構築まで腰を据えて関わる必要があります。
YOSHIKIさんの場合は、立ち上げ段階の創作力は圧倒的でも、その後の継続的なマネジメント部分では弱点が出やすい傾向があるのでは…と考えられます。
XY失速は象徴?立ち上げからわずか2年の迷走劇
YOSHIKIさんがプロデュースを手がけた最新プロジェクトが、ダンス&ボーカルグループ「XY」でした。
2022年にオーディション番組『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』から誕生し、2023年に正式デビューを果たします。
ところが、そのわずか2年後に迷走が始まりました。
まず2024年10月には、元NEWSの手越祐也さんが電撃加入。
さらにグループ内ユニット「T.N.T」まで誕生しますが、メンバーの脱退や契約終了が相次ぎ、結果的に14人体制はわずか半年ほどしか続きませんでした。
特に2025年6月には、KARMAさん・GAIさん・KAIRIさんの脱退が続き、グループの安定性は大きく揺らぎます。
さらに手越祐也さんら3人はT.N.Tとして独立を決断。
ファンからは「幻の14人ライブを見たかった」という落胆の声も広がりました。
もちろん、これらの出来事すべてがYOSHIKIさん一人の責任とは言えません。
ただ、プロジェクト全体のコンセプト管理や長期的ビジョン作りが甘かった可能性は否定できないでしょう。
YOSHIKIが手がけた過去の中途半端プロジェクト一覧
実はXYだけではありません。YOSHIKIさんのプロデュース歴を振り返ると、途中で頓挫したプロジェクトはいくつも存在します。
主な中途半端に終わったプロジェクトを挙げると以下の通りです。
- TRAX(韓国バンド)
- Violet UK
- S.K.I.N.(国際ユニット)
- L.O.V.E
- The Last Rockstars
それぞれの経緯を簡単に整理してみましょう。
TRAXは2004年に韓国出身バンドとしてデビューしました。
YOSHIKIさんがプロデューサーとして全面支援し、デビュー当初は注目を集めたものの、長続きはしませんでした。
さらに2000年代前半にスタートしたViolet UKやS.K.I.N.といった国際ユニットも、一時は大きな話題になったものの、継続的な活動には至りませんでした。
またThe Last Rockstarsというバンド活動も最近スタートしましたが、こちらもスーパーバンドとして期待されつつも、継続活動の規模や頻度は読みにくい状況が続いています。
こうして並べてみると「立ち上げ直後は話題になるが、安定した長期運営に結びつかない」という傾向が浮き彫りになってきます。
一方で大成功したプロデュース作品もある
もちろん、すべてが中途半端だったわけではありません。むしろYOSHIKIさんのプロデュースで大成功を収めたケースもあります。
代表例が、1990年代にGLAYを支援した時期です。
楽曲提供やプロデュース協力によって、GLAYは爆発的な人気を獲得しました。
さらに2020年には、ジャニーズのSixTONESに提供したデビュー曲「Imitation Rain」が大ヒット。
オリコン・ビルボードともに1位を獲得し、初週売上は130万枚を突破しました。
これら成功例に共通するのは、YOSHIKIさんが楽曲制作・編曲など「クリエイティブの中核」に深く関わっていた点です。
逆に言えば、運営やマネジメントの部分はレコード会社や事務所がしっかりサポートしていたことも、成功の大きな要因だったと考えられます。
中途半端に終わるプロジェクトの“構造的な罠”とは?
ここまで整理してみると、「YOSHIKIプロデュースが中途半端で終わる理由」は、単純な才能不足では説明できないことがわかります。
むしろ、YOSHIKIさんの強みが「立ち上げ期の創作」「短期集中型のエネルギー」に偏っていることが、構造的な課題を生んでいるのではないでしょうか。
具体的には以下の要素が絡んでいそうです。
- 世界観やコンセプトが曖昧になりやすい
- 継続的な育成・マネジメント力は本人の守備範囲外
- プロデュース対象の自主性に依存しがち
- 同時進行プロジェクトが多く、注力度が分散する
- 一定期間後に本人の興味関心が薄れがち
これらは決してYOSHIKIさん個人の欠点ではなく、突出した才能を持つクリエイターにありがちな“構造的な罠”とも言えるでしょう。
短期的な立ち上げは強いが、長期育成システムを作るには別のスキルセットが必要になる、というわけです。
もし今後成功させるなら?改善策と提言
では、今後YOSHIKIさんのプロデュースプロジェクトをより安定的に成功させるには、どんなポイントが必要なのでしょうか?
ポイントを挙げると以下のようになります。
- 世界観・コンセプトを初期段階で明確に固めること
- 長期育成を担う専任マネジメントチームの設置
- YOSHIKIさんは創作の中核に特化する形で関与を続ける
- 複数プロジェクトの同時進行は数を絞って集中する
- プロデュース対象グループの自主性・主体性も初期から育成する
こうした体制が整えば、YOSHIKIさんの爆発的なクリエイティブ力が最大限に発揮されつつ、継続性も保てるバランスが実現するのではないでしょうか。
まとめ|YOSHIKIプロデュースが中途半端に終わるのは“短期集中型の宿命”だった
- YOSHIKIさんのプロデュースは、短期的な立ち上げには強さを発揮する。
- XY脱退劇は、継続運営の課題を象徴する出来事となった。
- 過去にもTRAX、Violet UKなど途中終了したプロジェクトが複数存在する。
- 一方でGLAYやSixTONESなど成功例では、本人の直接関与が深く長く続いた。
- 今後は「創作×運営分業体制」を築けるかが安定的成功のカギとなる。
YOSHIKIさんの持つクリエイティブの爆発力は間違いなく世界屈指です。
だからこそ、そこに運営面の補完が加われば、次なるプロジェクトはより盤石な成功に向かうかもしれませんね。
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