兵庫県の斎藤元彦知事が2024年9月30日付で「自動失職」することを決断しました。
議会解散または辞職という決断もありましたが、失職という道を選んだ斎藤知事。
そこで気になるのが知事が「失職」するのと「辞職」するのでは、一体なにが違うのか?
辞め方の違いで、退職金や冬のボーナス金額に変化があるのか?も調べていきます。
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兵庫県の斎藤元彦知事が「自動失職」を決断
兵庫県の斎藤元彦知事が2024年9月26日に開いた会見で、9月30日づけで「自動失職」し、出直し選挙へ出馬することを発表しました。
斎藤知事は会見で
「議会の解散は最初からなかった」
と当初から、知事が失職か辞職かのどちらかしか考えていなかったことを明かしていました。
斎藤知事からすれば、議会を解散したところで全会一致で不信任決議されたわけですから、県議が決まった後、不信任再決議が出されることは目に見えています。
斎藤知事が兵庫県知事として県民から評価されるのか否か?を問いたいという思いが強かったのかもしれません。
兵庫県斎藤元彦知事の「失職」と「辞職」は何が違う?
斎藤元彦知事の「失職」と「辞職」には「再選後の任期の長さが変わる」という違いが一番大きい部分です。
今回の斎藤元彦兵庫県知事の例でいくと、
- 失職:再選挙で当選すれば4年間の任期
- 辞職:再選挙で当選しても辞職前の残り期間に基づき約1年
と兵庫県知事としての在任期間に大きな違いがでてしまいます。
前項でも書いた通り、斎藤知事は「最初から議会の解散は考えていなかった」と公表していることから、失職・辞職のどちらにしろ自らが一度辞めるという道を選ぶつもりでした。
同じ出直し選挙をするのなら、期間が長い「失職」を選ぶのが当然といえば当然ですよね。
斎藤知事が仮に「辞職」を選び、再選しても2025年7月までの任期後には、また兵庫県知事選挙を開催しなければなりません。
県知事選挙を開催するのに約18億円がかかると言われていますから、それこそ税金の無駄遣いになりかねませんよね。
斎藤知事は失職で退職金やボーナス金額が変わる?
斎藤知事の「失職」と「辞職」では、在任日数の違いから、失職の方が支給される退職金額が多くなります。
辞職の場合は、2024年9月29日付けとなるため、斎藤知事の退職金は約1561万円。
失職の場合は、2024年9月30日付けまでとなるため、約1603万円。
1日の違いだけで40万円以上も金額が変わるようです。
斎藤知事の場合、公約で給与や賞与のカットを謳い、実際に知事になってから報酬のカットを実現しているので、金額という部分で退職金額の多い失職を選んだとは思えませんが。
- 出直し選挙後の任期の長さ
- 2025年7月にも兵庫県知事選挙を開催
- 1日違いで退職金額が変わる
を考えるとどう考えても「失職」を選んだほうがメリットが大きいです。
ボーナスに関しては2024年12月時点で兵庫県知事に就いていることで支給されるため、出直し選挙の結果次第となります。
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